狭い門から入れ!

狭い門から入れ!

日記を軸に、身近な話題~趣味などいろいろ書きます。大学生。

水たまりを覗くと自分の顔が見える/近状

大学の校舎を出ると、すぐそこに敷かれたレンガ調のタイルの隙間に水が流れている。ふと空を仰ぐと土砂降りの雨だ。根暗大学生は下を向いて歩きがちなので、最初に入ってくる雨の視覚情報は上からよりも、下からの方が多い。



木曜日、5/24日は自転車部の新入生歓迎会だ。開催は午後6時半のお好み焼き屋。7人が出席するようだ(20人くらいいるらしいが)。授業が終わって外に出た時には予報通り雨が降っていたが、地面は然程濡れてはいない。どうやら降り始めたばかりのようだ。おもむろにレインコートをカバンから取り出す。フードを被ると雨量の増す感じがするのは今日だけだろうか。はたまた私だけだろうか。地球ロックしてあるダイヤル式の鍵を外すのに手こずっていると、ボツボツと鈍い音が勢いを増してきた。側溝を流れる雨水。坂を下る雨水。乗るしかない、このビッグウェーブに。


お好み焼き屋まではおよそ5分。既に2人が入り口付近で雨をしのいでいた。駐車場に滑り込むように入りフェンスに自転車を立てかける。雨で滑って施錠に手こずる。先に待っていたのは2人とも1年生で、ロードバイクはまだ持っていないとのこと。如何なる分野においても、初心者に歓迎の意を示さずにはいられないのがオタクの性ではなかろうか。ここで私は、「ようこそ沼へ」と握手を交わしながらポロポロと涙を流すのだ。無論、妄想でだが。


残りの4人はまとまってやって来た。部長を含めて全員先輩のようだ。実はラインのグループはあったものの、実際に集まったのは今日が初めてで、ほかの部員との面識はいままで皆無だ。これが何を意味するかお分りだろうか。「オフ会」に相当する会が学内公式運動部で行われてしまったのだ。


同じ分野のオタク同士、一度集まれば話は早い。ここに集まった目的は皆同じなのである。もはや蟻の集会だ。席に着くやいなやリロードの知らないマシンガントークが専門用語を交えて繰り出される。初心者の子たちに解説しながらオタクはどんどん早口になる(加速特性)。ガチメンツとは学内の駐輪場に置いてあるロードバイクで話ができる。「○○によく置いてある○色の○○○(車種名)わかります?」「わかるわかるアレカッコいいw」という具合に。第三者の自転車の情報が部内で共有されているのだ。ある意味怖い。でも楽しい。たのちい。


これは個人的にスゴイ事だと思っているのだが、学生の自転車乗りはアニメ、ゲームの分野にも強いことが多い。願ったり叶ったりである。マシンガントークもワンランク上がり次元を超えたトークに突入する。漫画でいう目を渦巻きやバツにしながら会話するタイプの描写だ。どちらかといえばアニメ、ゲーム系の分野から自転車部門に進出してくるのだろうか。弱ペダ効果もあるのか。渡辺航さん万歳。同士よ集え。


(今期のアニメ「ヒナまつり」、面白い上に泣けるのでおススメ。(先日筆者は視聴中に号泣会見を開いていまった。)


先週に続いて今週、そして来週も、往復30km通学だ。1ヶ月に一体何キロ乗ればいいのだろうか。タイヤの消耗も激しい。夏も目の前、なるべく精神的にも体力的にも負荷をかけずにしたい。金銭面においてもだ。自転車を軽くすれば楽になるのだが、それは財布が軽くなるのと同義だ。と頭を抱えながら最強に長持ちするタイヤを探している、なう。