狭い門から入れ!

狭い門から入れ!

日記を軸に、身近な話題~趣味などいろいろ書きます。大学生。

大学の学科遠足!?その3

前回→大学の学科遠足!?その2 - 狭い門から入れ!


イタリアゾーン、世界のテントゾーンを横に通り過ぎ道なりにすすむ。10分くらい歩いただろうか、アフリカプラザに到着した。黄色のペンキが壁に、赤いペンキが屋根に塗られているその建物は背の低い1階建だ。入り口には南アフリカの国旗が縦向きに釣り下がっている。ふと立て看板を見た。「ワニ・ダチョウ・ラクダ肉 2つ選んで600円」舟形の紙容器に串が2本のった写真。来た、アフリカの真骨頂。これは食べる以外の選択肢はないよな。先程から何と無く一緒に行動していた、自分を含めた男子4人はアイコンタクトをとる。ここまで来ればひとまず“友人”と呼べる域ではないだろうか。彼らと金券を出し合い、注文することにした。流石に一人で全部食べるのは危ない橋だということを3人も分かっているようだ。


ㅤ3種類の中から2本を2セットの注文なのでどれを2本にするか迷ったが、結局多数決でワニ肉になった。 円卓に4つの椅子を並べ着席。焼き上がりを知らせるブザーを中心に円卓会議が始まる。右に座る友人Jは春休み中にインド、中国、韓国などをひとり旅したらしい。左とそのもう左に座る友人MとRは三江県から実家通いをしている。毎朝2時間弱かけて通学しているわけだから4年後には立派な満員電車の戦士になっているだろう。ほぼ向かい側に座っている友人Zは南西方面から通っていて、なおアクセスが悪い。アクセスが悪いというのもそもそもは大学の立地が悪いだけあって、もとより学生側の罪など殆どないに等しいのである。


ㅤそうこう言っている間に円卓中心に“君臨する”ブザーがこれからの食事を警告するかのような甲高い音をあげた。Jにそれを託し、受け取り口までのひとり旅に出てもらった。もちろん土産は獣肉である。


ㅤやや黄色い電灯が肉の色をいっそう悪くする。白身の肉が2本、赤身(と言っても焼いてあるので色は茶色)の肉が2本。ワニを2本頼んだので白身がワニであることは確定した。赤身はどちらも似たような見た目で、円卓に置いてある判別表を読まなければそれえあを正しく分けるのは難しい。やはり文字文明は偉大である。


ㅤワニをひとくちいただく。味、食感ともに白身魚を食べているかのようだ。若干の臭さはあるが塩胡椒で誤魔化せる程度である。ラクダとダチョウはめちゃくちゃ硬い。ほぼガム状態でなかなか切れない。そして何より臭い。ここまで獣臭い肉は初めて食べた。噛めば噛むほどお口の中に不協和音が広がる。指揮者が指揮をやめたからといって音が止むことはないようだ。不従順な演奏者たちである。そして何を飲めばこの悪い意味でのハーモニーを抑え込む事ができるだろうかと考えるのであった。帰りのバスが獣臭くなるのはほぼ確実だ。

→続き(描き途中)