犬にリードを着用させよ《警告》
────犬にリードを着用させよ。
今朝、自転車で走っていると、前方から散歩中の犬とその飼い主が向かってきた。よく見ると犬にリードがついていない。飼い主“らしき人”は振り向きもせずただ歩いている。トイプードルに見えるあの小犬は、実はただの野犬なのだろうか。自転車に気づかずうろちょろする犬。轢いてしまうのではないかとヒヤヒヤする。極めて危険だ。
ここで危険であるということを飼い主に注意すると大抵の言い分はこうである。
犬をリードで拘束したくない
うちの犬はしつけもしているし、賢いから大丈夫
人間のルールという概念が犬にも同意義に存在するかと言われれば、それはないだろう。
仮に存在したとしても、ルールの守れない飼い主のしつけする犬がルールを守れるとは到底思えないが。
第11条 犬の飼主(犬の飼養に関し、犬の飼主を補助する者を含む。以下この条及び次条において同じ。)は、人の生命、身体又は財産に害を加えるおそれのない方法で飼犬を常につないでおかなければならない。
2 前項に規定するもののほか、犬の飼主は、飼犬を訓練し、運動させ、又は移動させるときは、害の発生を制止できるよう常に監視しなければならない。 (措置命令)
愛知県 動物の愛護及び管理に関する条例より
何を言えどもリード着用は条例で決められている、義務なのだ。
犬は法律上モノ。もし私が、飼い主が道端に放った予測不能に動くモノと接触して怪我でもしたら一体どうするつもりなのか。事故を誘発した飼い主の責任は重いだろう。
一歩外に出れば散見する「犬のフンは持ち帰ろう!」の注意書きは直ちに「犬にはリードをつけて散歩しよう!」に変更した方がいい。
一方、ドッグランやドッグカフェではノーリード可と書かれていることが殆どだ。これは犬にリードがついているという前提があると同時に、指定された場所以外ではリードをつけなければならない、という警告でもある。
そもそも、リードを外して散歩をすると犬は喜ぶのだろうか。
自分の後ろを犬が付いてくる、服従を飼い主は見せつけたいのだろうか。
犬には何の罪も落ち度もない。ただ飼い主が無能なだけである。
ペットを飼い、散歩する以上飼い主はルールを遵守しなければならない。そしてリードは道行く人とペットを安全に隔て、飼い主とペットを安全に繋ぐ、ルールのひとつなのだ。